ゲンティアナ・ダフリカ
学名 |
Gentiana dahurica var. dahurica
(G.gracilipes) |
日本名 |
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科名(日本名) |
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日本語別名 |
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漢名 |
達烏里秦艽(タツウリシンキョウ,dáwūlĭ qínjiāo) |
科名(漢名) |
龍膽(リョウタン,lóngdăn)科 |
漢語別名 |
小秦艽 |
英名 (English Name) |
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辨 |
リンドウ属 Gentiana(龍膽 lóngdăn 屬)については、リンドウ属を見よ。 |
訓 |
ダフリア Dauria, Dahuria, Davuria とは、シベリア南部のバイカル湖東地方(トランスバイカル地方・ザバイカル地方)を指す地名、モンゴル語に基づく。達烏里
dáwūlĭ はその音写。 |
秦艽は、もとシンキュウ,qínjiū と読んだが、明末には既にシンコウ・シンキョウ,qínjiāo と読むようになっており、今日に至る。 李時珍『本草綱目』(ca.1596)に、艽は「音は交」と。また「本名は秦糺(シンキュウ,qínjiū)、糾と同」、「秦艽は秦中より出づ。根、羅紋交糾を作る者を佳とするを以て、故に秦艽・秦糺と名づく」と。
日本では、シンキュウ・シンギョウ・ジンギョウなどと読び慣わしてきた。 |
深江輔仁『本草和名』(ca.918)秦艽に、「和名都加利久佐、一名波加利久佐」と。
源順『倭名類聚抄』(ca.934)秦艽に、「和名都加里久佐、一云波加里久散」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)秦艽に、「ハカリグサ和名鈔 ツカリグサ同上」と。 |
説 |
華北・東北・西北・四川・モンゴリア・ザバイカルに分布。
北大植物園の標示によれば、廣西に分布。 |
誌 |
中国では、
オオバリンドウ G. macrophylla (秦艽・秦糺・大葉龍膽)
G. crassicaulis (粗莖秦艽)
G. dahurica (小秦艽)
などの根を、秦艽(シンコウ・シンキョウ,qínjiāo,しんぎょう・じんぎょう)と呼び、薬用にする。また、地方により、
G. straminea(麻花秦艽)
G. siphonantha(管花秦艽)
G. decumbens(斜升秦艽)
G. tibetica(西藏秦艽)
G. crassicaulis(粗莖秦艽・蘿蔔艽・牛尾艽)
などを、同様に薬用にする。『中草薬現代研究』Ⅰp.145 |
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